2026.09.15

【企業向け】密着動画の作り方とは?成果を左右する撮影前の事前設計

『密着動画を作りたいが、そもそも何から手をつければいいのか分からない』

『とりあえず社員に1日カメラをつければいいのか、それとも台本を用意すべきか判断できず迷っている』

『せっかく費用をかけて作っても、誰にも見られない動画になってしまわないか不安』

 

採用や広報の担当者のなかには、このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

 

本記事では、これまで150社以上のYouTube運用を支援し、年間15~20件の密着動画を制作してきた株式会社アカシア代表の岡本陸哉が、YouTubeの密着動画の作り方を、6つのステップで段階的に解説し、伸びている密着動画に共通する設計のポイントもお伝えします。

YouTubeの密着動画とは?作る前に決めるべき目的

企業がYouTubeを活用して制作する「密着動画」とは、社員の働く姿や日常の裏側に密着し、企業文化や働く人の想いをありのままに映像化するコンテンツです。

 

ただし、具体的な制作手順に入る前に、「何のためにこの動画を作るのか」という目的を決めておく必要があります。

 

なぜなら、目的が曖昧なまま撮影に入ってしまうと、完成後に「意図した成果に繋がらない」「使いどころがない」状態に陥ってしまうからです。

 

ここでは、まず密着動画を撮影する目的、期待できる効果、そして目的を見誤った際に生じるリスクについて解説します。

密着動画の主な目的は採用のナーチャリング

企業が制作する密着動画の主な用途は、採用におけるナーチャリング(入社前の教育)です。

 

採用におけるナーチャリングとは、求職者や候補者に対して、企業の理念や現場のリアルなカルチャー、具体的な業務内容などの情報を定期的に発信し、自社への理解度と志望度を少しずつ育んでいく取り組みを指します。

 

一般的な求人媒体のテキストや静止画だけでは、自社ならではの強みや職場の空気感までを十分に伝えることは容易ではありません。

 

そこで入社前の選考プロセスの中で密着動画を活用することにより、給与や福利厚生といった条件面だけでなく、実際の職場の雰囲気など、求職者が知りたい情報を深く届けられます。

 

入社前に働くイメージを具体化し、期待と現実のギャップをあらかじめ埋めておくことは、内定辞退や早期離職の抑制にも効果的です

 

時間と採用コストをかけて獲得し、社内で大切に育ててきた人材が早期離職してしまうという経営リスクを減らせることは大きなメリットとして考えられます。

集客・営業目的の場合は理念とスタンスを伝える役割になる

密着動画を採用以外の目的で活用する場合、「集客目的」と「営業目的」としても使うことが可能です。

 

まず「集客」の面では、関心度の高い潜在顧客を引き寄せ、質の高い問い合わせへつなげるきっかけとなります。

 

たとえば、「YouTubeマーケティング」などの特定のキーワードで情報収集や課題解決の方法を検索しているユーザーが、自社の密着動画にたどり着いた際、その考え方や姿勢に深く共感した見込み顧客から、「この企業に相談したい」「一度話を聞いてみたい」といった質の高い問い合わせを引き出す効果的なきっかけとなります。

 

また営業の面においては、初回の面談時からある程度信頼関係を築いた状態で商談を進められる点が大きな強みです。

 

あらかじめ動画を視聴していた顧客は、企業のこだわりや現場のリアルな空気感を理解してくれているため、初対面であっても親近感を持った状態で対話をスタートできます。

 

こうした事前のアプローチは、採用・集客・営業というあらゆる場面においてターゲットの関心と信頼を段階的に高める「ナーチャリング(顧客・求職者の育成)」として大きな成果をもたらします。

「再生数の追求」よりも「届けたい相手との信頼形成」

企業が密着動画を制作する際、本来の目的となるのは、自社が本当に届けたいターゲット(見込み客や既存顧客、あるいは未来の採用候補者など)に対して、企業理解を深めてもらい、信頼形成をすることです。

 

YouTubeなどで再生数が爆発的に伸びるケースもありますが、それは登場人物の知名度や強いキャラクター性といった要因に左右される部分が大きく、あくまで副次的な効果に過ぎません。

 

そのため、密着動画は単に注目を引き、再生数を稼ぐものではなく、「見せたい相手に届ける」用途で使うコンテンツであるということを理解しておいてください。

YouTubeの密着動画の作り方【全6ステップ】

密着動画の制作は、企画から公開まで6つのステップで進みます。密着動画でターゲットからの理解と信頼を獲得するには、何よりも撮影前の「事前の設計」が重要です。

 

どれほど魅力的な素材が撮れても、事前の構成軸が曖昧では企業の本質的なメッセージは届きません。

 

当社が実際の制作現場で踏んでいる手順を、そのまま解説します。各ステップで何を決め、何を準備すればよいかを順番に確認してください。

ステップ1 メインメッセージを1つに決める

密着動画の制作で最初に決めるのは、「この動画で何を伝えたいか」という簡潔なメッセージです。

 

メッセージが決まると、必要なシーン・見せ方・世界観・編集の方向性を逆算できます。「働くって素晴らしい」「若手でも裁量がある」など、言い切れる短い言葉に落とし込みましょう。

 

複数のメッセージを1本の動画に詰め込んでしまうと、コンテンツの訴求軸がぶれてしまい、視聴者にとって「結局何が言いたかったのか」が分かりづらい動画になってしまうので注意しましょう。

ステップ2 密着する社員を「語れる人」で選ぶ

出演者選びの基準は、社内での実績や見た目や経歴のインパクトだけで判断しないようにしましょう。求職者が入社後の自分を重ねられるよう、ターゲットに近い年次・職種・キャリアから選ぶのが基本です。

 

なぜなら密着動画では、単に担当する業務内容を伝えるだけでなく、日々の仕事への取り組み方やそこに込めた想いまでを、自分の言葉で話せるかどうかが、動画の説得力を大きく左右するからです。

 

そのため、出演者の選定にあたっては、カメラの前でも過度に緊張せず、自身の経験や本音を自然なトーンで話せる人かどうかを、事前のヒアリングや選定段階で確認し、重要な判断軸にしておきましょう。

ステップ3 キックオフミーティングとヒアリングで素材を引き出す

メインメッセージの策定と、自社の想いを「自身の言葉で語れる社員」の選定が完了したら、次に取り組むべきステップが「キックオフミーティング」と「個別ヒアリング」を通じた素材の掘り下げです。

 

キックオフミーティングとは、制作に関わる全員が最初に集まり、動画の目的や撮影のルールをすり合わせる事前の会議のことです。

 

まずは制作に関わる関係者全員が集まるキックオフミーティングを行い、その動画を制作する目的や目標を確定させます。

 

全体の方向性を全員で共有した上で、密着対象者への個別ヒアリングを別枠で実施し、これまでの経歴や仕事観、日々の業務に対するこだわりやリアルなエピソードを丁寧に引き出していきます。

 

密着対象者への個別ヒアリングを別枠で実施し、経歴や仕事観を掘り下げます。当社(株式会社アカシア)では、キックオフミーティング・個別ヒアリング・確認ミーティングの3回に分けて実施しています。

 

1回の打ち合わせで全部を決めようとせず、段階を踏んで情報を整理しておくことが、次に解説する「香盤表(撮影のスケジュール進行表)」の作成精度にも影響してきます。

ステップ4 香盤表で当日の演出を設計する

キックオフミーティングと事前ヒアリングで引き出した情報を整理した後は、株式会社アカシアでは具体的に撮影の骨組みとなる「香盤表(こうばんひょう)」の作成へと移ります。

 

香盤表とは、当日どのシーンをどの順番で撮り、そこで何を語ってもらうかをまとめた撮影のスケジュール進行表です。

 

撮影当日の流れをまとめた香盤表を作らずに撮影を始めると、ただでさえ撮影時間や編集時間がかかる密着動画の制作において、撮れ高が足りなかったり、無駄な待ち時間が発生したりするなどの支障をきたします。

 

こうした失敗を防ぎ、撮影をスムーズに進めるためには、事前の準備段階で一日の流れに明確な意味を持たせることが重要です。具体的には、出社・朝礼・会議・商談・休憩・退勤といった時間軸に、撮影の狙いと質問内容を紐づけます。

 

また、密着動画は完全なリアルをそのまま撮影して公開するのではなく、伝えたいことを届けるための演出を組み込むことが必要不可欠です。

 

密着動画の魅力は現場のリアルな空気感にありますが、ただカメラを回し続けるだけの「無加工の日常」をそのまま公開しても、狙った成果は得られません。

 

見せたいポイントや伝えるべきメッセージを1日の流れの中に意図的に組み込み、視聴者の感情を動かす演出を緻密に設計しておくことこそが、成果につながる質の高い密着動画を完成させる鍵となります。

ステップ5 撮影は許可取りを終えてから丸1日で回す

企画や構成が固まり、いよいよ撮影本番のフェーズに入ります。

 

撮影当日は、前後の時間を含めて10時間ほどカメラを回し続けます。

 

長丁場となる撮影を滞りなく進める上で、特に気をつけておきたいのが「撮影場所の許可取り」と「関係者への事前共有」です。

 

動画の企画によっては、自社内だけでなく、取引先のオフィスや店舗、公共の場などでカメラを回す予定があるかもしれません。

 

そのような場合には、関係者への事前共有や撮影許可をとっておくことが必須になります。

 

撮影の許可取りが間に合わずモザイク処理が増えてしまうと、内容も伝わりにくくなるため、顔出しと会話シーンを確保する方向で許可取得を進めましょう。

 

香盤表が固まった時点で、関係者への説明と許諾取得を並行して進めることで動画制作がスムーズに進みます。

ステップ6 編集とショート動画の切り出しを同時に進める

長丁場にわたる撮影が無事に完了すると、次はいよいよ映像に命を吹き込む「編集」の工程に取り掛かります。

 

密着動画などの企画では、約10時間分の撮影素材の中から、視聴者のニーズに合った魅力的なシーンだけを厳選し20~30分の本編にまとめるため、編集工数は通常の動画より格段に大きくなります。

 

そして、この編集フェーズにおいて、本編の制作と並行してぜひ取り組みたいのが「ショート動画の切り出し」です。本編の編集と並行して、密着動画1本につき4~5本のショート動画を切り出すと、YouTubeショートをはじめ他の媒体にも転用することができます。

 

ここで重要となるのが、本編完成後にただ動画の一部を「切り抜く」のではなく、企画や香盤表を組む段階から「どの場面をショート動画の見せ場として活用するか」をあらかじめ計算・設計しておくことです。

 

制作の段階から、あらかじめショート切り出しを見据えて制作することで1本の撮影で複数の接点を作ることが可能になります。

視聴者を惹きつける密着動画の共通点

同じ「密着動画」というフォーマットを採用していても、視聴者を惹きつける動画には共通点が存在します。

 

ここでは弊社(株式会社アカシア)が分析した成功要因のうち、企業が再現しやすい2点を解説します。

興味付けは「ポジティブ」と「ネガティブ」で作る

密着動画において最後まで視聴者を惹きつけ、離脱を防ぐためには、動画内での効果的な「興味付け(フック)」の設計が不可欠です。

 

この興味付けのアプローチは、大きく「ポジティブ」側と「ネガティブ」側の両面から組み立てることが出来ます。

 

ポジティブ側では、「この人はすごい」と思わせる引きの強い映像を収めたい場合、緊張感が漂う役員会議や新事業の発表会といった「イベントがある日」を狙って撮影を設定するのが有効です。

 

また、経営者の動画で突然ギターを弾き始めるなど、意外性のある画で引きを作る手法もあります。

 

ただし、動画の目的が「社員のリアルな様子や普段の社風」を伝えることにあるなら、あえてイベント日を避け、ありのままの日常業務を捉える柔軟さも重要です。

 

一方で、ネガティブ側では、「元は落ちこぼれだった」「こんなに苦しい時期があった」という過去を提示します。

 

長くなりすぎるとかえって重たい印象になってしまうため、尺を取りすぎる必要はありませんが、厳しい過去と現在の姿を対比させると、興味を引くパートで離脱されにくくなります。

チャンネル全体の世界観を統一する

YouTube運用において、個別動画の完成度以上に重要なのがチャンネル全体の「一貫性」「世界観の統一」です。

 

例えば、密着動画チャンネルでは、出演者が毎回大きく変化するオムニバス形式を採用しているケースも少なくありません。しかしこの構成は視聴者の属性が分散しやすい傾向があります。

 

この視聴者属性のブレを防ぎ属性を揃えるためには、企画の段階で「誰のどんな関心に届けるか」というターゲット像を明確にします

 

例えば、「若手営業社員のリアルな成長ストーリー」や「開発チームのプロジェクトの舞台裏」のように特定のテーマに特化させることで、その情報を強く求めているユーザー層を引きつけやすくなります。

 

さらに、近年のYouTubeアルゴリズムはAIによるパーソナライズが高度化しており、視聴者一人ひとりの行動・視聴データや好みを精密に記録しています。同時に、チャンネル自体の専門性や投稿の一貫性も深く分析しています。

 

そのため、発信する動画のテーマやジャンルに一貫性がないと「専門性がない」と判断され、YouTubeのアルゴリズムにおいて、チャンネルの評価が下がりかねません。反対に、ターゲットを絞り一貫したコンテンツを提示し続ければ、「専門性が高いチャンネル」として好評価を受けやすくなるのです。

 

ターゲット層の属性が揃った一貫性のあるコンテンツを提示し続けることで、AIは「ユーザーにこのチャンネルを推奨すべきか」を正確に認識できるようになり、狙ったターゲットのおすすめ欄へ継続的に表示されやすくなります。

密着動画の制作スケジュールと費用の目安

密着動画は、発注してから公開までに約3ヶ月かかるコンテンツです。

 

費用は依頼範囲によって変わりますが、企画から編集までを一括で任せる場合のスケジュールと費用相場を整理します。

企画から公開まで約3ヶ月かかる

密着動画の制作スケジュールは、大きく3つのフェーズに分かれます。

 

  • キックオフミーティングから香盤表の完成まで:キックオフとヒアリングを実施し、目的と出演者を確定させます。香盤表の初稿作成までに2~3週間かかります。

 

  • 香盤表の詰めから撮影まで:細部を詰めるミーティングを1~2回挟み、さらに2~3週間かかります。ここまでで1.5カ月かかり、撮影自体は丸1日で完了します。

 

  • 編集から公開まで:編集には1~1.5カ月かかり、修正対応を含めるとさらに延びます。公開後は求人媒体・採用サイト・会社説明会への掲載作業も発生します。

使いたい時期から逆算して着手する

上記で述べたように、密着動画を作り上げるには全体で約3ヶ月というまとまった時間が必要です。だからこそ何より重要になるのが、その動画を実際に「使いたい時期」から逆算して制作をスタートさせることです。

 

例えば、6月の会社説明会で使いたいなら、遅くとも3月にはプロジェクトをスタートさせる必要があります。また、新年度の採用活動に間に合わせる場合は、1~2月の着手が現実的なラインです。

 

トラブルが起きればさらに延びるため、公開希望日から逆算して1カ月程度のゆとりを持たせるほうが良いでしょう。

制作費用は30~50万円が目安になる

密着動画の制作を検討する際、「実際にいくらくらいかかるのか」「見積もりの内訳が分かりづらく、料金体系が不透明に感じる」と不安を抱く担当者の方は少なくありません。

 

結論、制作会社に企画から編集まで一括で依頼する場合、制作費用の目安は30~50万円です。

 

内訳の目安は次のとおりです。

 

工程 費用目安 内容
企画構成費 10~15万円 1.5~2カ月かけた3~5回のミーティング
撮影費 10万円前後 スタッフ1名・一般的なカメラでの撮影
編集費 10万円前後 10時間の素材を20~30分にまとめる工程
ディレクション費 5~10万円 進捗管理・修正指示(全体の10~20%の場合も)
交通費 実費負担が多い 東京・大阪間で3~5万円が目安

 

いざ見積もりを取ると「一日密着制作費一式」といった形式で提示されることが多くありますが、この一式の中には基本的に「企画・構成」「撮影」「編集」「ディレクション」「交通費」という一連の工程が含まれています。

 

音声収録や照明対応など、使用機材の個数が増える場合は追加費用が発生する可能性があります。後から予算が跳ね上がるのを防ぐためにも、事前のヒアリング段階で自社が求める撮影クオリティや必要な演出の範囲をしっかりと擦り合わせておくことが大切です。

 

こうした標準的な費用感に対し、弊社(株式会社アカシア)では1本あたり税抜35万円〜という業界相場と比較しても手頃な価格帯にて動画制作をご提供しております。

 

高いクオリティを維持しながらこの価格を実現できる背景には、企画・撮影・編集から数値分析までを自社内の専門チームで完結させる「ワンストップ体制」があります。

 

「自社の予算内でどのような密着動画が制作できるか知りたい」「費用感を踏まえて具体的な企画や構成の提案を受けてみたい」という担当者様は、ぜひ弊社の無料相談をご活用ください。

撮影体制と演出の規模は予算に合わせて調整可能

密着動画の撮影費用は、当日の撮影体制や演出の規模によって変動します。

 

カメラマン1名がiPhoneや一般的なハンディカメラを用いて撮影するような必要最低限の体制であれば10万円程度が費用の最低ライン(下限)の目安となります。

 

一方で、テレビ番組で使われるような機材を標準装備していたり、照明スタッフや複数名の撮影部隊(3名体制など)があらかじめ組み込まれていたりする制作会社に依頼する場合は、どうしても下限額が上がります。

 

ただし、こうした撮影体制や機材の規模に関しては、一定の交渉の余地があります。

 

自社が求める動画の目的に照らし合わせ、過度な演出や重厚な機材が不要であれば、「スタッフ人数や機材を必要最低限に絞ることで費用を抑えられないか」と事前に相談してみるのが有効です。

 

なお、プロジェクト全体の進行管理や品質を担保する「ディレクション費」については、制作会社側でも削ることが難しいケースが多いため、必要経費として見込んでおきましょう。

密着動画の制作でよくある3つの失敗

密着動画は一般的な動画制作に比べて、事前の準備や撮影・編集の工程が多く、相応の費用と時間を要します。

 

それだけに、企画や設計の段階で方向性を誤ってしまうと、完成後に「期待していた成果につながらない」「現場で使いどころがない」といった失敗を招くリスクも大きくなります。

 

当社が相談を受けるなかでは、公開後に「使いどころがない」となるケースが特に目立ちます。ここでは、制作プロセスの段階で回避できる3つの失敗を解説します。

①完全なドキュメンタリーとして撮ってしまう

密着動画だからと言って、ただありのままの一日を撮り続けるだけでは、視聴者にとって単調な映像になりかねません。

 

特に、デスクワークが中心となる日を撮影日に選ぶと、画面に動きや変化が生まれず、単調な印象を与えてしまいます。

 

会議や商談など、動きのある予定が入っている日を撮影日に指定しましょう。香盤表で「見せたいシーン」を事前に設計しておくことが、リアルさと見応えの両立につながります。

②出演者に台本を暗記させてしまう

企業として伝えたいメッセージを確実に盛り込もうとするあまり、密着対象者に詳細な台本を用意し、セリフを暗記させてしまうケースがあります。

 

出演者に台本を暗記させると、暗記した言葉をカメラの前で話そうとして、どうしても表情や話し方に硬さが出てしまうため、密着動画ならではのリアルさや人柄の魅力が失われてしまいます。

 

質問内容は制作側の設計として用意し、出演者には共有しすぎないようにしましょう。当日は雑談から入って緊張をほぐしながら、簡単な質問を挟んでから本題に進むと、自然な言葉を引き出せます。

③公開後の活用場所を決めていない

どれほど質の高い密着動画を制作できたとしても、単にYouTubeに公開しただけでは、狙った求職者には届きません。

 

制作に着手する前の段階で、求人媒体・採用サイト・面接前の案内・内定者フォローのどこで使うかを先に決めましょう。活用先が決まっていれば、動画の尺や語り口も逆算して設計できます。

密着動画は外部の視点を入れて作るのもおすすめ

密着動画の制作を自社内だけで完結させようとすると、どうしても「自分たちが伝えたいこと」ばかりが先行してしまい、せっかく制作したコンテンツが、視聴者が本当に知りたい情報からズレてしまうというケースが少なくありません。

 

動画を視聴し、採用への応募や問い合わせといった次のアクションを起こすのは、あくまで社外のターゲット層です。

 

そのため、企画や構成の初期段階から第三者の客観的な視点を組み込み、発信側と視聴者側における意識のギャップを適切に埋めていく設計が不可欠となります。

 

ここでは、制作の全てを自社内で完結させることの難しさと依頼先の選び方を解説します。

内製では「外部から見た魅力」を拾えない可能性がある

密着動画を見るのは、自社のことをまだ深く知らない求職者や見込み顧客です。

 

社内の人間だけで企画や制作を完結させると、伝えるべき強みを当たり前のこととして見落としてしまう可能性があります。

 

実際に伸びている密着動画を専門としたチャンネルも、運営会社が、出演企業へヒアリングを重ねて内容を組み立てています。外部の視点を入れることで、客観的な強みや差別化ポイントを取りこぼしにくくなります。

 

しかし、「自社ならではの魅力を客観的にどう切り出せばよいか分からない」「第三者の視点を取り入れたいものの、具体的に誰にその役割を頼むべきか分からない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

 

そのようなお悩みに対して、弊社(株式会社アカシア)では、成果の根幹となる「企画」を最も重視した密着動画制作を1本35万円〜承っております。

 

徹底的なヒアリングやミーティングを通じて完成した過去の制作実績も公開しておりますので、自社の魅力をどのように映像化できるのか、ぜひ参考にしてみてください。

依頼先は密着動画そのものの制作実績で選ぶ

密着動画の制作を外部へ発注する際は、依頼先となる制作会社の実績や強みを事前によく見極めることが極めて重要です。

 

なぜなら、採用関連の動画の制作実績しかない制作会社に依頼すると、ただ出演者に張り付いて撮影しただけの単調な仕上がりになるリスクがあるからです。

 

しかし、上述した通り、密着動画は、従来の会社紹介動画や単なる社員インタビューとは構成の組み立て方が大きく異なります。

 

そのため、単に「採用関連の映像制作実績があるか」という表面的な情報だけでなく、「密着動画そのものの制作実績がどれほどあるか」という中身まで精査することが欠かせません

 

また、自社の属する業界に対する理解が深ければ、競合他社との差別化も図りやすいため、事前にその点もチェックしておきましょう。

綿密に設計した密着動画で採用や集客につなげよう

企業が制作する密着動画は、再生数を狙う目的のコンテンツではなく、主に採用や営業のナーチャリング目的に使うコンテンツです。

 

作り方の手順は、

 

 

1.メインメッセージの決定

 

2.出演者選び

 

3.ヒアリング

 

4.香盤表の作成

 

5.撮影

 

6.編集

 

 

の6ステップで進みます。

 

制作期間は約3カ月、費用は30~50万円が目安となるため、公開したい時期から逆算して着手しましょう。

 

なお、当社(株式会社アカシア)は累計150社以上のYouTube運用を支援し、年間15~20件の密着動画を制作しています。

 

建築・整体・飲食・介護福祉など幅広い業界で、企画設計から撮影・編集・公開後の活用提案までを一貫して担当してきたため、自社が成果を出すためのベストな制作体制を整理したい方は、ぜひ当社までご相談ください。

この記事を書いた人

岡本 陸哉

岡本 陸哉

株式会社アカシア代表 累計150社以上の支援実績を持つYouTube運用のプロ。1億円以上の売り上げを誇るYouTubeチャンネルの運用代行や、BtoB企業の集客・採用強化など、各企業の事業成長に直結する動画マーケティング支援を得意とする。