Youtubeアルゴリズムに嫌われる原因とは?【チャンネルの継続的な運用方法も徹底解説】

YouTubeの撮影や編集、サムネイルを凝っているのに、なかなか再生数が伸びないと悩んでいませんか?
もしかするとそれは、投稿した動画やあなたのチャンネルが、YouTubeのアルゴリズムに嫌われていることが原因かもしれません。
YouTubeのアルゴリズムの仕組みをいち早く理解して対策を打たないと、どれだけ凝った動画を作成しても思ったように再生数は伸びないでしょう。
本記事ではYouTubeでアルゴリズムに嫌われる原因と解決方法に併せて、再生回数やYouTube経由での売り上げを伸ばす方法も解説しております。
なお、弊社(株式会社アカシア)は、累計150社を超えるYouTube運用の支援のなかで、1億円以上を売り上げるチャンネルも運用しています。それらの知見を基にご説明します。
YouTubeアルゴリズムの基本

YouTubeのアルゴリズムとは、ユーザーの視聴行動(視聴時間、エンゲージメント、クリック率、視聴者の満足度など)を詳細に分析し、動画の評価をする機能のことです。
アルゴリズムは、ユーザーにできるだけ長くプラットフォーム上に滞在させることを目的としているため、ユーザーの興味に合致する動画を、最適なタイミングで推奨するように設計されています。
そのため、YouTubeではユーザーの興味にあった質の高い動画を作り、ユーザーをプラットフォーム上に長く滞在させることで、アルゴリズムの評価を高めることが重要です。
アルゴリズムからの評価を高める上で、特に重要である指標は下記の3点が挙げられます。
- 視聴維持率
- エンゲージメント
- クリック率
それぞれ順番に解説していきます。
視聴維持率
視聴維持率とは、投稿した動画がどのくらいの時間見続けられたかを示す指標のことです。
視聴維持率は以下の計算式で求めることができます。
- 視聴維持率=(視聴者の動画視聴時間 / 動画の総再生時間) × 100)
例えば、6分の動画が100回再生されたときの総再生時間が600分だった場合の視聴維持率は以下のように導き出されます。
600/(15分×100)×100=40%
視聴維持率の数値が高いほど、ユーザーは動画の内容に最後まで興味があったことを示しています。
視聴維持率の目安は動画のジャンルによって異なりますが、一般的に10〜15分の動画では50%、ショート動画では60%以上が目標とされています。
動画の視聴維持率が高くなると、アルゴリズムからの評価が高くなり視聴者の「おすすめ欄」に表示されやすくなるため、新規視聴者へのリーチも増えていきます。
なお、視聴維持率を上げる方法ついて詳しく知りたい方は、下記の動画で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
エンゲージメント
エンゲージメントとは、視聴者が1つの動画にどれほどリアクションをしたかを示す指標のことです。
エンゲージメント率が高いほど、視聴者の活動が活発であると評価され、アルゴリズムの評価が上がります。
エンゲージメントの評価基準は主に下記の4点が挙げられます。
- 高評価
- コメント数
- 視聴維持率
- シェア数
エンゲージメント率は以下の計算式で求めることができます。
- エンゲージメント率(%) = (高評価数+コメント数)÷再生回数×100
一般的にエンゲージメント率が2%を越えると、アルゴリズムの評価が高くなると言われています。
クリック率
クリック率とは、動画のサムネイルが表示された回数(インプレッション)に対して、ユーザーがクリックをした割合を示す指標のことです。
クリック率は下記の計算式で求めることができます。
- クリック率 =クリック数 ÷ インプレッション(サムネイルが表示された回数 )× 100
クリック率が高いことは、動画の内容が視聴者のニーズに合っていることを示す証拠になり、アルゴリズムから高い評価を得られます。
また、一般的にクリック率は公開直後で15%以上、2〜3日で8%以上だと非常に高いと言えます。
最低でも公開直後で8%以上、2〜3日で5%以上は取れるようにしましょう。
最新のYouTubeアルゴリズムの傾向

YouTubeのアルゴリズムは日々アップデートされていて、近年ではAIを活用した個人化推奨システムが大幅に強化され、それぞれのユーザーに表示される動画の基準がより精密に分析されるようになっています。
そこで、動画を伸ばすためには、アルゴリズムの変化や進化に応じて、最新のアルゴリズムを常に把握し柔軟にチャンネル運営をしていくことが必要不可欠です。
ここからは、2025年12月時点でのYouTubeアルゴリズムの傾向について解説していきます。
クリック数から視聴満足度へシフト
近年は単純な再生数や視聴時間は、アルゴリズムの評価にあまり影響はなく、動画の「満足度」が評価されるようになっています。
なぜなら、今のYouTubeアルゴリズムは、膨大なデータの中から動画のジャンルや状況によって評価の基準を分けているからです。
再生数や視聴時間はジャンルによって数値が変動するため、以前ほど重要な評価の対象ではなく、視聴維持率などの、動画の満足度に関係する指標が、より重要視されるようになってきました。
動画の満足度に関係する指標で、特に重要なのは下記の通りです。
- 動画を観てチャンネル登録をしたか
- 次の動画を再生したか
- エンゲージメントを獲得できたか
- 動画のアンケートに答えたか
このように、動画の再生数や視聴時間に縛られず、多角的な視点で分析することが大事です。
AIによるパーソナライズの強化
近年、YouTubeでは「急上昇」機能の代わりにAIによる動画のパーソナライズが重要視されるようになり、急速に進化してきています。
視聴者がこれまでどんな動画を観てきたか、どんな反応を示したかといった行動データを細かく解析し、その人に最も合うように動画を選び出す仕組みが格段に精密になりました。
こうした変化により、ただ話題性に乗った動画よりも、視聴者にとって価値のある質の高いコンテンツを継続的に発信できるかどうかが、チャンネルの成長を左右する重要なポイントになっています。
YouTubeアルゴリズムから嫌われる原因

アルゴリズムの評価が下がると、動画がユーザーに届きにくくなり、表示回数や再生数が一気に落ち込むことがあります。
そこで、ここではYouTube側から評価されなくなる原因を以下の4点に分けて解説していきます。
- エンゲージメントの不足
- 著作権違反をしている
- クリックベイトの過剰使用
- 動画のジャンルの一貫性がない
エンゲージメントの不足
視聴者のエンゲージメントの不足はアルゴリズムの評価が下がる原因になります。
なぜなら、AIによるパーソナライズの高度化で、視聴者の反応を細かに読み取り、オススメの動画を表示するシステムへと変化したため、ユーザーの反応が少ない動画は、視聴者のニーズに合わない微妙な動画とみなされてしまうからです。
繰り返しますが、単純な再生数はアルゴリズムの評価において重要度は低く、視聴者が動画に対して高評価やコメントをしたか、満足したかどうかが重要です。
目安として、(高評価数+コメント数)÷再生回数×100で2%を越えることを目標にすると良いでしょう。
視聴者のエンゲージメントを増やすために、動画の途中や最後で、視聴者に高評価やコメントをしてもらうよう問いかけをすることも効果的です。
著作権違反をしている
無断で他人の音楽や画像、映像などを使うと、著作権違反となります。
著作権違反をすると、YouTubeから警告され、ペナルティの対象となってしまい、アルゴリズムの評価が低下する可能性があります。悪質なケースや最悪の場合、逮捕や強制捜査、事業停止(動画・チャンネルの停止なども含む)や信用失墜にも繋がる可能性があります。
そのため、YouTube上で音楽などを使用する際は、基本的にフリーの音楽や素材を使用するか、事前に著作権者から許諾を得るようにしましょう。
ただし、注意点として著作権フリー素材には利用規約があります。
例えば、「イラストや」のようなフリー素材では、21点以上のイラストを使った商用デザインは有償にて対応するとの記載があります。
このような記載を守らないと、規約違反でペナルティを与えられるので、必ず確認するようにしてください。
クリックベイトの過剰使用
クリックベイトとは、視聴者の関心を不必要に煽る誇大なタイトルや誤解を与えるサムネイルを用いることです。
これをしてしまうと視聴者は期待を裏切られたと感じ、動画の離脱率が上がり、アルゴリズムの評価が大きく低下してしまいます。
また、クリックベイトはチャンネル全体の信用も失ってしまうため、他の動画のクリック率にも悪影響を及ぼし、動画がおすすめに表示されなくなってしまいます。
クリックベイトを防ぐためには、動画の内容に合わせた魅力的で適切なタイトルとサムネイルを作成することを意識しましょう。
動画のジャンルに一貫性がない
YouTubeにはビジネス系やエンタメ系、Vlogなどさまざまなジャンルの動画がありますが、発信する動画のジャンルに一貫性がないと、専門性がないものと判断され、アルゴリズムの評価は下がってしまいます。
さらに、近年YouTubeではE-E-A-Tを重視しているのも特筆すべき点です。
E-E-A-TとはGoogleのアルゴリズムで重視されているもので、YouTubeにも本格導入されました。
E-E-A-Tの要素は下記の4つです。
- 経験(Experience):実体験に基づく情報提供
- 専門性(Expertise):テーマに関する深い知識
- 権威性(Authoritativeness):業界での認知度
- 信頼性(Trustworthiness):情報の正確さと透明性
特に2022年から『経験』の要素が入ったことで、実体験に基づく動画が評価されるようになりました。
動画ジャンルの専門性や信憑性に加え、実体験も交えて動画を発信することを意識しましょう。
YouTubeアルゴリズムに対するよくある誤解

YouTubeアルゴリズムに対して誤解を抱いたまま動画投稿をし続けると、アルゴリズムに嫌われ、その結果せっかく投稿した動画が視聴者に視聴されにくくなることがあります。
YouTubeアルゴリズムに対して抱かれがちな誤解として下記の2点が挙げられます。
- 毎日投稿が有利
- 再生数が最も重要
それぞれ順番に解説していきます。
毎日投稿が有利
アルゴリズムの評価を得るために毎日投稿が必須と考える人もいますが、実際には毎日投稿よりも重要視すべき点や指標が数多くあるため、必ずしも毎日投稿が必須というわけではありません。
視聴者は毎日更新していることよりも、有益な情報や動画のクオリティの高さを求めているため、投稿の頻度よりもクオリティの高い動画を上げる方がアルゴリズムの評価も高くなります。
無理に毎日投稿をすると、動画の質を下げてしまい、逆にアルゴリズムの評価を下げてしまうかもしれません。
最も重要なのは視聴者に喜ばれる質の高い動画を投稿することです。無理のない範囲で動画を投稿していきましょう。
ただ毎日投稿が必須ではないにしても、SNSを伸ばすために重要なことは継続することです。積み上げがSNSで重要である以上、一定のコンテンツの数をコンスタントに上げ続ける必要があります。
YouTubeやYouTube Shortの更新は最低でも月8本以上の動画は作成したいのが現実です。
YouTube動画を編集するために、きちんと品質が担保されたものを仕上げるためには、それぞれの工程で下記のような時間がかかってしまいます。
- 企画立案:1〜3時間
- 動画撮影:1〜4時間
- 動画編集:2〜10時間以上
15〜60秒のshortの場合だと一般的に下記のような時間がかかります。
- 企画立案:1〜2時間
- 動画撮影:1〜2時間
- 動画編集:3〜5時間
リソース的に難しければ外注を検討することも一つの手です。YouTubeのプロに依頼することで、自身がノースキルでも、品質の高いコンテンツを定期的に更新できるのもポイントです。
動画編集に関する発注相場については、下記の記事で詳しく解説しているので、検討する場合はこちらをご覧ください。

また、動画をバズらせるためには最適な投稿タイミングを見極めることも重要です。視聴者が、動画を見る可能性が最も高い時間帯に投稿することで、初動(投稿開始から24時間)の再生回数を増やすことができます。
分析ツールを活用して、視聴者の行動パターンを把握し、効果的な投稿スケジュールを立てましょう。
YouTube Shortのおすすめの投稿時間については、下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひご参考ください。

再生数が最も重要
一部のクリエイターは「再生数こそがアルゴリズム評価の中心」と捉えがちですが、これは正しいとは言えません。
2012年以降、YouTubeでは単純な再生回数よりも視聴者がどれだけ満足したかが重要視される仕組みに切り替わっています。
また、YouTubeの再生数はジャンルによって上限がある程度決まっており、(たとえば、音楽のmvなら億再生にもなりうるが、ニッチなジャンルだと数十万再生程度など)単純な再生数では動画の質が測れなくなりました。
そのため、再生回数を増やすことに固執するより、先に述べたような視聴維持率やエンゲージメントなどの「動画の満足度」を高める指標を意識して、質の高い動画を作ることが成果につながります。
YouTubeの再生数を増やすコツや注意点

YouTubeは競争が非常に高まってきています。
その中で他の同業者に差をつけ、視聴者に魅力的な動画を供給し続ける必要があります。
視聴者に魅力的な動画を供給するために大切なことは下記の7点です。
- 視聴維持率を高める冒頭作り
- コメントへの返信
- 魅力的なサムネイルとタイトルの作成
- ショート動画の活用
- 再生リストと導線設計
- 視聴者の興味に沿ったテーマ作り
- 投稿した動画の分析
それぞれ順番に解説します。
視聴維持率を高める冒頭作り
視聴維持率を高めるためには冒頭の30秒が非常に重要です。
冒頭で動画の結論が気になるように設計をすれば、視聴者が最後まで動画を観てくれる可能性が高くなります。
逆に、視聴者は動画を見る・見ないを瞬時に判断するため、冒頭30秒で興味づけができなければ、視聴者はすぐに離脱してしまうでしょう。
冒頭で視聴者の興味を惹きつけるために有効な方法を以下で2点ご紹介します。
- 動画の中で最も見せたい、引きの強いオチを冒頭でチラ見せする編集
お笑いやエンタメ系の動画などでよく使われる手法です。視覚的に強烈なシーンや最も魅力的な部分を最初に見せることで、視聴者の期待感を高め最後まで見てもらいやすくなります。
また、ショート動画の場合は自動的にリピート再生されるため、オチと冒頭が自然に繋がるように設計すると、視聴者は無意識に繰り返し動画を見てしまい、視聴維持率が高まることが期待できます。
- 視聴者の疑問を引き出すような問いかけや、好奇心を惹くフレーズの使用
YouTubeの視聴者は、冒頭の短時間でその動画が見るに値するかを判断します。そのため、冒頭のフレーズは視聴者の興味を惹く「フック」として機能させることが重要です。例としては下記が挙げられます。
- 「みんなやってるけど間違いです」などの意外性を与える言葉を使う方法
- 「◯◯した結果…」という風に、オチを引っ張り期待感を持たせる方法
その他にも多数ありますが、まずはこれらから実践してみるのが良いでしょう。
コメントへの返信
YouTubeを投稿していると、視聴者からのコメントが集まることがあります。その際には、逐一コメントに返信していくことを推奨します。
なぜなら、YouTubeのみならず、YouTube ShortやTikTok、Instagramのリール動画でも、視聴者がコメントを見る文化があるからです。
コメントを見ている間も、動画の再生が進むため、コメントがより多く、読む価値がある状態にすることが求められます。
YouTubeでは、総再生時間がアルゴリズムの重要指標のうちの1つになっているため、コメントを見ている間に再生時間が伸びる状況は、非常に好都合と言えるでしょう。また視聴者からのコメントが増えることも、視聴者のエンゲージメントを高めることになり好都合だと言えます。
コメントの返信を逐一行うことで、コメントの数が多く見えるため、結果として視聴者はコメント欄を動画を流しながら開く動機づけになるのです。
また、当然ですがコメントによる視聴者との双方向のコミュニケーションは、動画やチャンネルへのファン形成に直接的に繋がるため、結果として再生数の増加に繋がります。
当然ながら、コメントが数百件を超えてくるとすべてのコメントに返信することが困難になりますので、可能な範囲内で行うようにしてください。
魅力的なサムネイルとタイトルの作成
クリック率とは、動画のサムネイルが視聴者に表示された回数の内、クリックされた割合を示します。クリック率が高いということは、ユーザーに選択されて再生されている証拠になります。
クリック率を上げてアルゴリズムの評価を得るためには、魅力的なタイトルとサムネイルを作成することが欠かせません。
ここからはサムネイルとタイトルを作成する際のポイントについて解説していきます。
まず、サムネイルとタイトルは両者をセットで考えることが重要です。
視聴者は、最初にサムネイルで興味を持ち、その上でタイトルを確認して視聴するかどうかを判断します。
サムネイルで興味を喚起し、タイトルで内容を補足・設計することを意識しましょう。
タイトル作成のポイントは「28字以内に収めること」です。
28字を超えてしまうと、スマホによってはタイトルの全文が表示されない場合があり、クリック率が下がる要因になりえます。
次に、サムネイルの作成では、具体的な数字や視聴者の興味を引く強調ワードを入れることがポイントです。
例えば、「閲覧注意」「99%が勘違いしている」「30代男性必見!」など、視聴者の興味を惹く文言や好奇心に訴えかけるフレーズを入れましょう。
なお、サムネイルとタイトルの作り方については、下記の動画で詳しく解説しているので、クリック率を最大化したい方はこちらをご覧ください。
ショート動画の活用
YouTube Shortは短時間で視聴者の関心を惹きつける強力なツールであり、通常のYouTube動画よりも制作・投稿のハードルが低いことが特徴で、近年、見る側・作る側問わず、利用者が大幅に増加しています。
YouTube Shortは、短時間で効率よく重要な情報だけを取得でき、視聴者にインパクトを与えることができる特性があるため、YouTubeクリエイターだけでなく、取り組んでいる企業も増加しています。
ただし、ショート動画の場合もYouTubeと同様に、正しい仕組みや戦略を知らないまま運用していると、思ったように再生数が伸びないなど、多くの機会損失が生まれてしまいます。
YouTubeショートで再生数を伸ばすコツについては、下記の記事で詳しく解説しているので、長尺動画と組み合わせて、アルゴリズムの評価を上げたい方はこちらをご覧ください。

再生リストと導線設計
再生リストで動画をシリーズごとに分けることで、チャンネルに対するユーザーの回遊率が上がり、総再生時間を伸ばすことができます。
そのため、再生リストの活用次第でアルゴリズムの評価は高くなります。
再生リストを活用する際のポイントは以下の3つです。
- テーマやシリーズごとに分類する
- 視聴順序を意識して並べる
- 関連動画をまとめて導線を作る
また、エンディングカードでも視聴順序を意識して関連動画を入れることで、視聴者が迷わず次の動画に進むことができます。
ストレスなく次の動画に進めるように設計をして、離脱を防止し、アルゴリズムの評価を向上させましょう。
視聴者の興味に沿ったテーマ作り
YouTubeで動画を伸ばすためには、独自性よりもまず、視聴者のニーズを優先することが重要です。どれだけ個性的な動画でも、視聴者が求めていない内容であれば、最後まで視聴されず、「視聴維持率」などのYouTubeのアルゴリズムの評価も下がってしまいます。
そのため、「自分がやりたいこと」と「視聴者が求めていること」は切り離して考え、視聴者に価値を提供できるような企画を意識しましょう。
対応の1つとして、競合の動画やトレンドを分析して、ターゲットが興味のあるテーマを投稿すれば、高い反応を得ることが可能です。
ここでは、競合分析やトレンド把握に役立つツールを2つ紹介します。
1つ目は「Googleトレンド」です。
Googleトレンドとは現在の急上昇ワードを知ることができるサイトのことで、Webブラウザで検索して表示することができます。
Googleのトレンドになっている急上昇ワードは世間が注目しているキーワードになります。
チャンネルとの相性を考えつつ、トレンドになっているキーワードと絡めて動画のテーマを決めることが重要です。
2つ目は、YouTube Studioの「トレンド」タブです。
「トレンド」タブで競合チャンネルなどの人気ワードを見ることで、視聴者がどんな情報を求めているのかを知ることができます。
「トレンド」タブ使えそうなキーワードを何個もストックして、動画のテーマに使用しましょう。
「トレンド」タブの使い方は以下の通りになります。
- PCの場合
- YouTube Studio にログイン
- 左のメニューから [アナリティクス] をクリック
- 上部メニューの [トレンド] を選択
- まずは「急上昇」ページを見たり、検索バーで気になるキーワードを入力
- 気になるキーワードがあれば [保存] ボタンでリスト化
- スマホ(Android / iPhone・iPad)の場合
- YouTube Studio アプリ を開く
- 下部メニューの [アナリティクス] をタップ
- 上部の [トレンド] タブを選択
- あとはPCと同じく、検索・保存・確認が可能
このように、GoogleトレンドやYouTube Studio を活用することで、視聴者の興味に沿ったテーマを的確に選べます。
視聴者の関心を分析し、クリック率や視聴維持率の高い動画を継続的に発信していきましょう。
なお、YouTubeのテーマのリサーチ方法については、下記の動画で詳しく解説しているので、テーマ作成に困っている方はこちらの動画をご覧ください。
投稿した動画の分析
これまで説明した攻略ポイントを意識しても、最初から動画が伸びるわけではありません。
投稿した動画を分析して次の動画で改善していくことが、アルゴリズムの評価を上げて再生数が伸ばすために必要不可欠です。
動画を分析する際はYouTubeアナリティクスを活用することがポイントです。
動画を分析する際に観るべきポイントは以下の3つです。
- クリック率を観て視聴者の興味や関心を分析する
- 視聴維持率を観て離脱ポイントを把握する
- エンゲージメントを観て、視聴者の反応を分析する
データを活用して検証と改善を繰り返せば、動画の質とアルゴリズムの評価は上がっていきます。
まとめ
本記事では、YouTubeのアルゴリズムの仕組みを中心に、最新の傾向や対策、動画
の再生数を伸ばすためのコツについても解説してきました。
YouTubeで成功するためには、アルゴリズムの攻略は必要不可欠であり、日々アップデートされていく情報やトレンドのキャッチアップも重要です。
本記事の内容を意識して動画の制作・運用を進めていても、競争が激しい今のYouTubeで、成長が滞ってしまった時に、客観的な目線で正しく原因を分析し対策を打つというのは、自力だと難しい側面もあるかもしれません。
そのため専門家の意見を聞きながら運用することが、結果として最も費用対効果が高くなることも数多くあります。
弊社株式会社アカシアでは、プロのYouTube運用者がYouTubeの運用を一からサポートするサービスを提供しています。
初回は無料で相談することが可能であり、無料相談の中で具体的な戦略についてもお話しますので、少しでも気になった方は、下記から相談してみてはいかがでしょうか。
